Q.糖質OFF(糖質制限)をすると、「脳が働かなくなる」ということにならない?
A.脳にとって唯一のエネルギー源となるのが糖であるため、
糖質制限をすることで脳が働かなくなると思う方がいますが、
これは間違いです。
三大栄養素のうち、糖質以外に脂肪も脳のエネルギー源になります。
脳はブドウ糖を好みますが、ブドウ糖がなくなると脂肪をエネルギーとして使います。
糖を食事の度に取り続けていれば、
体内には糖がたくさんある状態が継続するため、
エネルギー源として糖質が使われます。
人間の身体には筋肉や肝臓で使いきれない糖を貯蔵しておくグリコーゲンがあり、
糖が不足するとグリコーゲンに貯蔵していた糖を使うのです。
それも底をついたときは糖新生と呼ばれる働きで脂肪から糖を生み出します。
この際、脂肪酸の一部は肝臓でケトン体と呼ばれる物質に変わるのです。
そして、ケトン体が脳における神経細胞のエネルギーとなります。
脳を動かすエネルギーの割合はケトン体が30%、
糖質が70%とされており、
糖質は糖新生で賄うことができるため、
糖質制限によるダイエットで糖質を摂取しなくても問題はありませんよ。
(出典:資格のキャリカレ 糖質OFFアドバイザーテキスト)
Q.お酒は飲んでもいいの?
A.厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によれば、1日に平均20g
のアルコールが「節度ある適度な飲酒」とされています。
糖質制限中に飲むお酒は、糖質0の蒸留酒や発泡酒、辛口のワインなどにしましょう。
ビールや日本酒、甘口のワイン、カクテルなどは糖質が多いため、避けたほうが無難です。
「節度ある適度な飲酒」の量は、ウィスキーならハイボール、
水割りでダブル1杯(約60ml)、焼酎のお湯割り、水割り、お茶割りなら0.6合(約110ml)、
ワインなら4分の1本(約180ml)とされています。
この他、ジン、ラム、ウォッカなどの炭酸割りも糖質制限中に問題なく飲めるお酒です。
なお、ワインは白ワインよりも赤ワインのほうが糖質は低いため、選ぶなら赤ワインにしましょう。
(出典:資格のキャリカレ 糖質OFFアドバイザーテキスト)
Q.子どもや妊婦が糖質制限を実践しても大丈夫ですか?
A.人間がこれまで食べてきたものの歴史を紐解くと、米や小麦などを人が栽培し始めたのは数万年前であるのに対し、
肉や魚、貝、卵や野草、などは400万年前から食べられてきました。
そして、祖先たちはそのような食生活をしながら子どもを妊娠出産し、授乳してきたのです。
このことから考えても、糖質制限は年齢や性別、
国籍を問わず誰でも安全に実践することができる方法だといえます。
(出典:資格のキャリカレ 糖質OFFアドバイザーテキスト)